(10/3)シティズンシップ教育研究大会2021

シティズンシップ教育研究大会2021

 15:30~17:00 自由研究発表セッション(2)(分科会ごとでの実施)

(2)ESD for 2030チェンジエージェントのためのESDとシチズンシップ教育―自分の将来と社会の未来を統合的に考え、社会に参画し、デザインする―

 長岡素彦さん(一般社団法人 地域連携プラットフォーム)


このたび、10月3日(日)に、「研究」に力点を置いた交流と研究発展に向けた場として、「シティズンシップ教育研究大会2021」を開催する運びとなりました。

 「シティズンシップ教育研究大会」は、「シティズンシップ教育」をキーワードに、多様なディシプリンの垣根を越えた知見交流を通じて、これまでの自らの研究のあり方を振り返り、今後のシティズンシップ教育研究のありようを共に考えるプラットフォームとして、2019年度から開催してまいりました。第1回・第2回の研究大会では、政治学・社会学・教育学・心理学・哲学・教育史など多様なバックグランドの研究者はもちろんのこと、現職教員や大学院生の参加もありました。

   また、今回のシンポジウムのテーマは、「『複数性』から問うシティズンシップ教育―日本における実践課題を考える―」としました。日本の研究者の想定するシティズンシップ教育の市民像が、マジョリティの文化や価値観を前提としたものになる懸念は絶えず存在しています。日本の実践や研究に無自覚のうちに埋め込まれてきた様々な前提を顕在化させ、問い直しながら、「複数性」を見出していく必要があります。そのような問題意識からのテーマ設定となっています。

 この分野の研究に長く取り組まれてきた方々のみならず、大学院生や学部生の方を含む若手の方や、新たに関心を持たれた方にも是非積極的にお越しいただき、シティズンシップ教育研究をともに切り拓いていくプラットフォームとなれば幸いです。多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

 

■日時:2021年10月3日(日)10時〜17時(任意参加のアフタートークは18時まで)

■会場:オンライン開催(参加者の方々にzoomミーティングルームのURLを共有します)

■対象:シティズンシップ教育研究に関心をもつ方々なら,誰も参加できます。

    若手研究者・院生・学部生の参加を歓迎いたします。

■スケジュール

 10:00〜12:00 シンポジウム「『複数性』から問うシティズンシップ教育―日本における実践課題を考える―」

 13:15~14:45 自由研究発表セッション(1)(分科会ごとでの実施)

 15:30~17:00 自由研究発表セッション(2)(分科会ごとでの実施)

 17:00〜18:00 アフタートーク(任意参加)

■参加費

 無料(会員・非会員共通)

■大会企画内容

 今回の研究大会では、二種類のセッションで企画を構成します。

 (1)シンポジウム

   参加者が一同に会し、共にシティズンシップ教育研究について考えます。

 (2)自由研究発表セッション

   発表者の研究成果について口頭で発表し、参加者と質疑応答やディスカッションを行います。

 研究大会としての性質に鑑みて、次のような発表を想定しています。

  (1)研究成果を発表し、フィードバックを得る(通常の学会発表と同様)

  (2)構想段階や計画段階にある研究に関して発表を行ってブラッシュアップする

  (3)他の学会等で既に発表したものを再び発表し、異なる観点からのフィードバックを得る

   (卒論のプレ発表/修論のプレ発表、および学会発表未経験者の発表でもよい)


■シンポジウム

<テーマ>

 「複数性」から問うシティズンシップ教育 ―日本における実践課題を考える―

<趣旨>

 「複数性」と聞いて何が思い浮かぶだろうか。アーレントによれば、「複数性」とは「全ての政治生活の必要条件であるばかりか、最大の条件」である。これは、異なる人々の存在、すなわち人間の複数性という当たり前の事実を拠りどころとすることの重要性を指し示している。またそれは、自身の行為と意見がだれかによって受け止められ応答されるという関係性の中に、デモクラシーの源泉があることを含意している。

 ところが、社会はおしなべて特定のマジョリティの価値観や文化を前提として構築されている。学校教育もまた例外ではなく、マジョリティの価値観や世界観をもとにした「公的に学ばれるべき知識」 (official knowledge)や「隠れたカリキュラム」を通じた知識の伝達と規範形成の機能を果たしてきた。このような知識や規範は「普通」であり「中立的」なものと捉えられた上で国民形成に用いられてきた。

 こうした特定の価値観や知識、世界観を共有した「われわれ」というマジョリティ性を問うことにより、シティズンシップ教育実践における「複数性」が浮かび上がってこないだろうか。本シンポジウムでは、民主的で公正な社会をめざす教育のあり方に取り組んできた3名の研究者を招き、日本におけるシティズンシップ教育実践の課題と可能性を考えたい。

 (キーワード:複数性、社会正義、ジェンダー、かくれたカリキュラム、マジョリティ性、人権、ケアの倫理、文化の重層性)

<パネリスト>(五十音順)

 孫美幸さん(文教大学)

 寺町晋哉さん(宮崎公立大学)

 陳思聡さん(九州大学)

<コーディネーター>

 北山夕華さん(大阪大学)

 橋崎頼子さん(奈良教育大学)

■アフタートークについて

 17時~18時には任意参加のアフタートークを実施します。アフタートークでは、テーマ別に話題共有できる複数の部屋を用意します。設定する部屋の数・内容に関しては、参加申し込みの際に、参加申込者からアイデアをご記入(任意)していただき、記入状況を考慮に入れて、実行委員が最終決定する予定です。


詳細

http://jcef.jp/category/news


■参加申込

 2021年9月30日(木)までに、以下エントリーフォームに入力しオンラインでお申し込みください。 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdMr3MOqEwpLwXnaDMPDEEuzBv9VVvpS2VexT6i5mYpvugs_w/viewform

■主催:日本シティズンシップ教育フォーラム(J-CEF)


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